フランス観光を楽しもう!地方を巡る旅シリーズ●ローヌ・アルプ地方●サヴォアのグルメ


フレンチアルプスの観光やアクテビティに訪れたら、ぜひ体験してみたいのが当地のグルメ

ローヌ・アルプ地方の中でも、サヴォア県はイタリアやスイスとの国境に隣接し、また山あいの冷涼な気候から、美食家をうならせるさまざまな産物が生まれます。

まずはなんといってもチーズ

アルプスはフランス語ではアルプと読みますが、この「アルプalpe」にはもともと「高地の牧場」という意味も備わっています。その名のとおり、アルプスの山々では、雪解けの5月頃から秋にかけて、アルパージュalpageという放牧がさかんに行われているのです。

山のきれいな空気と草を食んだ牛の乳がおいしくないわけがありませんよね!ひいてはそれがサヴォアの風味豊かな「山のチーズ」となるのです。

代表的なのは、ボフォールBeaufortボンダンスAbondance。ミルクのコクとナッツ様の香りがたまりません。チーズフォンデュにも最適です。


ラクレットracletteもまた、サヴォアやスイスで食べられるチーズ料理。

アニメ「アルプスの少女ハイジ」によく登場した、大きなチーズを火であぶり、とろりととけた表面をけずってパンに付けて食べる、あれのことですね。現地ではジャガイモに付けて食べるのが定番。シンプルな料理であるからこそ、素材の良さが体感できるのではないでしょうか。

 

サヴォア県は、あまり知られてはいませんが、ワインの一大産地でもあります。

その起源は紀元前に遡り、フランスでもっとも古いブドウ畑のひとつであるとされています。

2000ヘクタールに23種ものブドウが植えられ、うち8種はサヴォア独特の種とのこと。それがゆえか、はたまた知名度の低さからか(生産量の70%は地元で消費されるとか!)、「めずらしいワインvin rare」と称されることもあるサヴォアワインですが、味の方はお墨付き!かの有名なロバート・パーカー氏のガイドでは2011年から「エクセレント」に格付けされ、「世界でもっともコストパフォーマンスに優れるワインのひとつ」とコメントされています。

各種のワインツーリズムも展開されており、サヴォアワインは今やこの地方を特徴づける、ひとつの大きなファクターでもあるのです。

 

また、この地域はフランスでパリに次いで2番目に星付きレストランが多いということをご存じでしょうか?

その数34軒。ミシュランの星の総数は49個にものぼります。偉大なるシェフの奇跡のひと皿を求めて、世界中から美食家が集まる場所なのです。

 

アルプスの大自然とワインとチーズ、それに星付きレストラン……なんだかお腹がすいてきましたね。
次の旅先の候補のひとつに、サヴォアを加えてみてはいかがでしょうか。

 

 








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