ツール・ド・フランスのルート沿いの町~「ルルド」


 2018年のツール・ド・フランスの第19ステージスタート地点となっているルルド。
ルルドは聖母マリアが初めて出現した奇蹟の街としてキリスト教の聖地となっており、年間500万人もの人が奇蹟を求めて訪れます。
この街は過去にもツール・ド・フランスの舞台となっています。ルルドをスタートとする第19ステージは、ピレネー山脈の伝説的な峠が連なっており、最もハードなステージともいわれています。
そんなルルドの見どころを紹介します。




聖域
19世紀、貧しい家庭育ちの少女ベルナデット・スービル―が洞窟で白いドレスにまとった聖母マリアに出会いました。
その後マリアは18回もベルデナットの前に出現し、9回目の出現のときにマリアのお告げによって、ベルデナットが触れた地面から泉が湧き出し、その水を飲んだ人は病気が治るという奇蹟がおきました。その話を聞いた人々は、ヨーロッパ各地から奇蹟を求めルルドを訪れました。
このマリアが現れたとされる洞窟の上には聖堂が建てられ、聖域となりました。中でも聖ピオ10世地下聖堂は世界で3番目に大きい聖堂です。

奇蹟の洞窟
聖マリアが出現したとされるこの奇蹟の聖堂のは常に人が集まっています。洞窟の奥へ進むと、白いマリア像があり、その左下には泉が湧き続けています。泉の水は、水汲み場の水道から自由に汲むことができ、奇蹟の水を口にすることができます。

ベルデナットゆかりの地
聖域から少し歩くと、聖マリアに助けをもらったベルナデットのゆかりの地が多く存在します。
製粉場や洗礼を受けた協会、「独房」や礼拝堂などがあり、ベルナデットのイラストをあしらった道案内板があります。

城塞/ピレネー博物館

ルルドは中世から軍事的に重要な土地でした。街を見下ろす高台にある要塞はビゴール伯爵の城跡です。修復を何度も繰り返す中で残っていった11~12世紀のロマネスク様式や13~14世紀のゴシック様式の城壁の一部が残っています。
高台からはルルドの街が一望できます。
1921年からはピレネー博物館となり、農具や馬具など、ピレネーの民俗文化が数多く展示されています。

ルルドの食文化 

オート=ピレネー県は美食で有名な地方です。
おすすめな料理は母乳で育てたラム肉、ガルビュール(白いんげん豆スープ)、ガスコーニュの黒豚など。また、フォアグラなど鴨料理も有名です。甘いものがお好きであれば、ガトー・ア・ラ・ブロッシュやカイユー・デュ・ガーヴがおすすめです。


ツール・ド・フランス観戦で立ち寄る際には、聖域で聖母マリアの奇蹟をお祈りしてみてはいかがでしょうか?







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