ユニークな名所:エトルタ庭園


パリから車で2時間半、英仏海峡に面した街・エトルタ、ノルマンディー地方に位置しフランス屈指の絶景が拝められる場所です。ここエトルタの絶景と言えば石灰岩の断崖が有名ですが(エトルタの断崖についてはこちらのブログをご覧ください)、今回は街の北側に位置するアモンの断崖の上にあるエトルタ庭園をご紹介します!
 
エトルタは印象派を代表する画家、クロード・モネがその風景画を繰り返し描いたことで有名となったモネにゆかりある地です。エトルタ庭園はまさにモネが制作を頻繁に行っていた場所だと言われています。

 (クロード・モネの作品)

そんなエトルタ庭園が造られた背景にもモネは関わっています。この庭園が造り始められたのは1903年のこと。画家でありながら庭に対しても並々ならぬ情熱を持っていたモネ、それはジヴェルニーにあるモネの庭園を見れば明瞭です。そんな「庭」を通してモネはマダム・テボーというフランス女優と親交を持ちました。エトルタ庭園はマダム・テボーがモネの助けを借りて彼女の邸宅の隣に作ったものです。

時が過ぎて2016年になるとエトルタ庭園はその姿をがらりと変えます。ランドスケープ・デザイナーのアレクサンドル・グリヴコが、打ち捨てられていたこの庭園の敷地を拡大し、歴史的要素は残しつつも、伝統にこだわらない革新的なアートの空間を作り出しました。彼のコンセプトはネオ・フューチャリスト的な庭園というものです。現代アートとノルマンディーの自然が生み出す絶景が見事にマッチする素晴らしい空間です。



2点共にエトルタ庭園公式ホームページ
https://etretatgarden.fr/から写真抜粋

2019年9月にこの庭園は「ヨーロピアン・ガーデン・アワード」の「歴史的公園または庭園の復元と開発」部門において1等に輝きました。また2016年のオープン以来、ここでは年間およそ15万人の来場者を受け入れている人気の観光地ともなっています。
 
 また2019年5月から10月の間、世界各地から集まった25の彫刻作品がエトルタ庭園に集まる現代彫刻の展示会が催されていましたが、2020年もそれに引き続き新しく世界各地から彫刻作品が集められます。展示会の情報はまだ公開されていませんのでご興味のある方は公式ホームページ(英・仏・露)をご確認ください。

エトルタ庭園は2020年2月5日まではバカンス期間となりますのでご注意ください。

是非今春フランス旅行をお考えの方はモネが眺めた景色・エトルタの絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか?

公式YouTube

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