ペタンクは1910年に南仏で生まれたとされているスポーツで、今では世界55カ国以上で親しまれています。フランスではいまやサッカーの次に人気のあるスポーツにまで発展しました。用意するのはコートとなる平らな砂地の地面とペタンク用の鉄球です。ルールはいたってシンプルで、「ビュット」と言われる目標となる木製の球を最初に投げ、順番にプレイヤーが「ブール」と呼ばれる金属性のやや重い球をビュットに向かって投げます。ビュットに近いところにブールを投げるほど高い得点が得られますが、先に13点獲得したプレイヤーが勝ちです。カーリングと似ていますね。ブールの投げる順番や点数勘定などは初心者には少々複雑なので、ペタンク経験者に同席してもらうと安心です。またこのペタンクでは集中力や相手の心理を読み取る力などの頭の働きも重要になってきます。強靭な肉体などは必要とされていないので、アスリートに限らず老若男女あらゆる人が気軽に参加できるスポーツとしても人気です。静かな、でも熱い闘いがここにあります。
フランスでペタンク大会が開催される時にはワインの屋台が併設されていることがあります。ただワインを飲むためだけでなく、ペタンクの試合では勝ったプレイヤーが負けたプレイヤーにワインをおごるという暗黙のルールが存在するからだそうです。試合に負けてもワインとともに悔しさを噛みしめながら、次の試合への闘志を燃やしましょう。
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