フランス語で「金細工師」を意味する「オルフェーブル」。
彼の走りの虜になった方も多いのではないかと思います。（私もその中の１人でした）
オルフェーブルの父は引退レースでの優勝以外に優勝はないものの「善戦ホース」として人気を博した「ステイゴールド」。
生まれながらにして人気者になる運命だったのかもしれません。
デビュー後すぐは思うような走りが出来ず大敗することもあったものの、その後めきめきと競走馬として力をつけ、中央競馬史上７頭目となるクラシック三冠馬となりました。
そして2012年、初めて凱旋門賞への出走を決め、前哨戦となるフォア賞では難しいレースながらも優勝。
この年の凱旋門賞は優勝候補となる有力馬の回避が相次ぎ、自然と初の日本馬の優勝が期待されました。
同じ調教師の元、その年の凱旋門賞に出走していたアヴェンティーノもオルフェーブルが走りやすい環境を作り、オルフェーブルの優勝をサポートするもゴール直前で差され惜しくも2着となってしまう。
翌年2013年、昨年に続き前哨戦となるフォア賞を制したオルフェーブル。
また武豊が騎乗するキズナも出走することとなり、例年に増しての日本馬優勝の期待が高まり、この年の日本人入場者数が全体の１０分の１以上を占めるほどとなった。
しかし、この年の凱旋門賞を制したのは先日ご紹介したトレヴ。圧倒的な強さを見せつけての優勝となり、オルフェーブルは昨年に続いて2年連続の2着、キズナは4着でのゴールとなった。
凱旋門賞では優勝ができなかったもののオルフェーブルの人気はとどまることを知らず、引退レースとなる2013年年末に行われた有馬記念では１番人気となり、来場者数も前年をかなり上回る程だった。
長年連れ添った池添騎手とともに出走したオルフェーブルは圧倒的な走りをみせ、2着と8馬身差をつけての見事な優勝で引退レースを飾った。
オルフェーブルは日本中に勇気を与え、多くの人々を魅了した競馬界の歴史に名を残す名馬といえよう。
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凱旋門賞の歴史～イタリアの名馬リボーその２～
