チョコレートとシロップで作ったガナッシュをアーモンドと砂糖で作るペースト(マジパン)でくるんで作られているこのお菓子はリヨンの市内のあらゆるパティスリーには置かれている程のリヨンには欠かせないお菓子です。
本来の緑色のクッサン以外にもピンクや紫、黄色など色とりどりのクッサンがウィンドウを飾り、見た目にも美味しいこのクッサンはお土産にも大人気で、一つ食べれば病みつきになります。
クッサン・ド・リヨンの由来は1643年にリヨンでペストが流行し多くの人が命を落としました。疫病を鎮めるためにフルヴィエールの丘で7本の巨大な蝋燭に火をともし、金貨を上にのせた絹のクッション(フランス語ではクッサン)を聖母マリアに捧げたところ、この市民を苦しめていた疫病は去ったとされています。
以来毎年9月8日には祈りが捧げられるようになりました。
そしてこの「絹のクッション」をかたどった菓子をリヨンの伝統菓子店「ヴォワザン/ Voisin」の菓子職人が考案したのが「クッサン・ド・リヨン」だといわれています。
絹織物と食の街である「リヨン」だからこそ生まれたお菓子といえます。
フランスらしいかわいいお土産をお探しの方には是非お勧めの一品です。