その名もカブール映画祭le Festival du Film de Cabourg。ノルマンディー地方の海辺の小さな町、カブールCabourgがその舞台となります。
カンヌと大きく違っているのは、集める映画を「愛や夢をテーマにしたロマンティックな作品」に特化していること。フランスに限らず、世界中から心躍らせる素晴らしい作品が集められます。
実はこの映画祭、未知の才能の発掘の場所としても知られています。今年度の審査員長を務めるマリオン・コティヤールや、「アメリ」のオドレー・トトゥなども、注目を集めるようになったのはこの映画祭がきっかけだったとか。また、昨年度パブリック賞を受賞した、スエーデンの「幸せのひとりぼっちA man called Ove」が、その年のアカデミー外国映画賞にノミネートされるなど、この映画祭をステップにして世界に認められる作品があるのだそうです。
ヨーロッパ中から業界セレブが集まる場であるにも関わらず、一般の映画ファンにも広く公開され、チケットも1本7ユーロ。無料の観賞会やサイン会なども多く企画されています。ノルマンディーの海辺の町らしく、浜辺の特設会場で無料のナイトショーも行われるとか。潮風に吹かれながらロマンティックな映画を観るなんて、すてきな演出ですね!
次回はカブールの町の魅力についてすこし探ってみたいと思います。
第31回カブール映画祭le Festival du Film de Cabourg
会期:2017年6月14~18日
鑑賞券:大人7ユーロ、学生5ユーロ、
レッセパッセチケット(鑑賞券5回分、カタログ、プログラム付き)30ユーロ
https://www.festival-cabourg.com/
*写真はイメージです