南仏　エクスアンプロヴァンスとコート・ダジュール

冬でも温暖な気候、風光明媚な景色がゴッホやセザンヌなどの芸術家達も魅了してきました。マルセイユなどの海岸線では、地中海ならではの青い海と空が広がる一方でアルルの古代遺跡やアヴィニヨンの法王庁宮殿などの歴史的遺産も点在し、見どころ満載の地域です。まぶしい陽光と豊かな色彩に包まれているせいか、住民も風景も素朴な温かさに満ちています。初夏には一面がラヴェンダー色に染まる谷間や高原、オリーブ畑に囲まれたのどかな村など、小さな村々にもフランスの美しさが溢れています。

イタリアに続く青く美しい海岸線が印象的な地中海のリゾート、コートダジュール地方。映画祭で有名なカンヌや世界中のセレブに愛されるニースなど海岸線とまぶしい太陽の美しさはヨーロッパ人の憧れにもなっています。これらのリゾート地の合間を縫うように「鷲の巣村」エズやアンティーブ、マントンなどの風情ある街があり、一歩入った内陸にも魅力ある村々が点在しています。お金持ちのリゾートとしてだけでなく、趣ある小さな村々にも足を踏み入れることで、さらにこの地域に引き付けられるでしょう。マチス美術館やピカソ美術館など芸術鑑賞においても充実できる場所です。

近代絵画の父、セザンヌの出生の地であり、晩年を過ごした街で泉や噴水のきらめきが印象的です。17世紀の貴族の優雅な邸宅が立ち並び、プラタナスの街路樹も美しく、ミラボー通りの北側には旧市街が広がっています。毎年夏には大規模な音楽祭が開催され、プロヴァンス地方の夏の観光シーズンを更に盛り上げます。こじんまりした市街から足を延ばせば、セザンヌが繰り返し描いたサントビクトワール山やベミュスの石切り場など魅力ある風景が広がります。

荘厳な教皇庁を中心にして繁栄した、中世の面影をたっぷりと残した街です。この教皇庁宮殿にはローマ法王が住んでいたことから「第2のローマ」と呼ばれ、カトリックの最高峰とされました。ローヌ河のほとりで中世の城壁に守られ、独特な雰囲気が漂っています。毎年7月にはアヴィニヨン演劇祭が1か月に渡って行われ、世界の芝居好きを魅了しています。サン・ベネゼ橋や美術館など見どころがぎゅっと詰まっていて、特に夕日に浮かぶ城塞の美しさは見事です。

6～8月のプロヴァンス地方では紫色のラベンダーの絨毯が地平線の向こうまで続き、その美しさはため息が出るほどです。この絶景見たさに世界中から人々が集まり人気の観光スポットになっています。特にセナンク修道院の周辺は、ロマネスク様式の修道院の谷間に紫色のラベンダーが埋め尽くされ、その光景は見る者を魅了します。ラベンダーはアロマの香りとしても有名でリラックス効果が得られるので、癒しを求めて訪れる人も多い場所です。

南仏のまばゆい陽光が降りそそく華やかなリゾート地です。海岸沿いは高級ホテルが立ち並ぶプロムナード・デザングレ、ここで散歩するだけで優雅なヴァカンス気分を楽しめます。サレヤ広場の周辺には旧市街も広がり、花や野菜の市、愛らしい店が並び高級リゾートとはまた違った趣です。また、小高くなった城跡まで足を延ばせば、南仏らしいだいだい色のレンガ屋根と紺碧海岸とのコントラストを楽しむこともできます。新鮮な魚介料理と人々の温かさ、美術館の豊富さもニースの魅力です。

バチカン市国に次いで2番目に小さな独立国家であり、ヨーロッパのセレブも憧れるゴージャスなリゾート地です。世界の王侯貴族やお金持ちが夏になるとこぞって、この「リヴィエラの真珠、モナコ」に集まり、カジノや高級ホテルでヴァカンスを楽しみます。ギャンブルに興じなくても、ガルニエが設計した豪華なカジノに足を踏み入れることができます。グレース王妃を偲んで作られたバラ園やF1 レースなども有名で様々なお楽しみスポットが満載です。