【2018年 日仏友好160周年の幕開け】


皆さま、新年明けましておめでとうございます。

本年も皆さまにフランスの情報をお届けし、旅のプランニングの一助となれるよう精進して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、2018年。皆さまはどんな展望をお持ちでしょうか?フランス好きの皆さまの中には、「今年はフランス行ってみようかな」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。

今年のフランス、特にパリは、日本人にとってはちょっと特別な雰囲気が味わえるのではないでしょうか。

そう、2018年は、「日仏友好160周年」の年。

パリを中心に、Japonismesジャポニズム2018と題し、日本の文化を紹介する様々なイベントが大々的に繰り広げられます。これは、日仏の友好関係を再確認する場、という位置づけをはるかに超えて、「日仏が連携し、“まだ知られていない日本文化の魅力”を世界に発信する」という意味合いを持っています。その舞台には、芸術の都フランス・パリがうってつけ、というわけです。

そもそもこのイベント、2015年に構想がたち上がり、2016年の日仏首脳会談の際に安倍首相が当時のオランド大統領に直々に協力を要請。いわば政府主導の一大プロジェクトなのです。

現在発表されている公式企画には、「展覧会」「舞台公演」「映像」「生活文化 他」の4つのカテゴリーに50を超えるタイトルがリストアップされています。

「風神雷神図屏風」のヨーロッパ初公開や、伊藤若冲、安藤忠雄、藤田嗣治。そして、雅楽、歌舞伎に始まり、蜷川幸雄、野田地図(NODA MAP)、初音ミクまでカバー。そのほかでは和食や日本酒を紹介するイベントも盛りだくさんです。






9月には、エッフェル塔が日本を象徴したデザインでライトアップされる予定。ジャポニズム的に照らし出されるパリのシンボル、エッフェル塔。興味がそそられますね!セーヌ川から日本の花火が見られる日もありそうですよ。


160周年の起点となるのは、1858年の日仏修好通商条約。その後2度の使節団のフランス派遣を経て、1867年のパリ万博には江戸幕府が初参加しています。当時の将軍徳川慶喜の弟、昭武が、渋沢栄一を伴って渡仏し、フランスにおけるいわゆる「ジャポニズム」の火付け役となりました。日本においては、フランス式軍制の導入や富岡製糸場の開業など、古くから要所でフランスと日本は結びついてきたと言えます。

そして2018年。このイベントを通じてフランスと日本がどのようなフュージョンを見せるのか。フランスエクスプレスでも、随時発信していきたいと思います。どうぞお楽しみに!

 








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