この地形的また地理的な条件からブザンソンは古くから軍事的な要地としての役割を果たしてきました。その中でもルイ14世に仕えた軍事建築家セバスチャン・ル・プレストル・ド・ヴォ―バンが築いた城砦は今でもなおその丈夫な姿を残しています。このヴォ―バンが作り上げた城砦の内、14都市に残る代表作をまとめたものがヴォ―バンの防衛施設群として2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ブザンソンにある城砦はシダデルと呼ばれ、その広さは12ヘクタールまで及びます。この城砦内にはいくつかの博物館があるだけでなく、動物園や水族館、さらにはブザンソンの街を見渡せるスポットがあります。ブザンソン観光には欠かせない場所です。
またブザンソンはフランス・スイスにまたがるジュラ地方に定住したプロテスタントなどの新教徒たちの先進的な時計技術が伝わり、時計産業の中心地となったことでも有名です。その時計技術を見ることができるのがサン・ジャン大聖堂の中にある天文時計台です。この天文時計台は19世紀に作られ、今でも稼働しています。この時計台には39個の時計盤があり、標準時や日付、季節などそれぞれ何かを表しています。また一日に数回ある定刻になると、上部からからくり人形が出てくるようになっていて、それもまた見逃せません。
さらにブザンソンは文豪ヴィクトル・ユーゴーや映画の発明者リュミエール兄弟を生み出した街でもあります。また毎年9月には国際指揮者コンクールが開催されます。
歴史的にも文化的にも興味深い街・ブザンソン。是非次の観光先に選んでみてはいかがでしょうか?
またブザンソンへ訪れる際は、ジュラ地方の黄色ワイン「ヴァン・ジョーヌ」を味わってみて下さい。その独特の風味にはまってしまうかもしれません!
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