
この街がバラで彩られるようになったきっかけを作った人は、20世紀初頭に活躍したフランス人の画家アンリ・ル・シダネルです。バラや夕暮れの風景など身近なものを独特のタッチで描いたことで知られています。
彫刻家ロダンの勧めによってジェルブロワに近いボーヴェに住み始めたシダネルは、翌年1901年にジェルブロワに移り住みます。彼は、自宅の庭をバラ園にすると同時に地域の住民たちに街をバラで埋め尽くすことを提案しました。

シダネルの提案は、過去の宗教戦争で荒れ果てていた村の人びとに快く受け入れられ、年月をかけてバラが咲き誇るようになりました。バラの他にも藤やマーガレット、クレマチスなどが目を楽しませてくれます。村の人びとの小さな善意が集まった美しさに心癒されることでしょう。
彼の庭は少し奥まった場所に位置していて見つけにくいのですが、下記HPを参考に是非探し出して下さい!
➝アンリ・ル・シダネルの庭 https://www.lesjardinshenrilesidaner.com/
この庭は、昨年のミシュランガイドでも星を獲得した程の美しさです。
.jpg)
サンタモンの小径に繋がる角に立つ扉や窓枠が鮮やかな青色をしたこの建物は青い家(Maison Blue)と呼ばれています。この青色は「ピカルディーの黄金の青」とも言われ、ホソバタイセイという植物によるもの…かつてはナポレオン軍の制服に使われたインディゴブルーと同じ種類の染料によって染められています。まるで絵本の世界のような趣ですね。

この村でランチやお茶をするなら、美しいお庭の散策が楽しいイフの庭(Jardin des Ifs)がお勧めです…帽子型のトピアリーが目印です!
また6月の14日~16日にはバラ祭りが予定されています。この期間、バラ祭りに合わせた音楽の祭典としてクラッシックコンサート(Les monents musicaux)が催されます。時間は以下の通りです。
・6月14日(金) 20時半~ ・6月15日(土) 16時~及び20時~ ・6月16日(日) 16時~
フランスの最も美しい村の花々や音楽に心癒される旅…
*フランス地方の花々を訪ねる/ジェルブロワ、バラ祭りの旅をご用意しています。どうぞご覧ください。