ムーラン・ルージュの歴史に欠かせない画家 ロートレック


パリ北部のモンマルトルにあるキャバレー、ムーラン・ルージュ。その赤い風車が印象的です。有名なフランス映画「アメリ」の舞台ともなっておりパリ人気の観光地の一つです。パリのシンボル・エッフェル塔と同じ1889年に誕生しました。フレンチカンカンをはじめとする多彩なエンターテインメントで世界から人気を集めています

 

そのムーラン・ルージュを語るには欠かせないのがフランス画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックです。何故欠かせないかというと、ムーラン・ルージュがオープンした際、店のポスター制作を手掛けたのが彼であるからです。そして彼がムーラン・ルージュやほかのナイトクラブのために制作した作品は非常に人気が高く、ロートレックの名をパリで一躍有名にさせました。このころの作品が彼の代表作として知られています。

 

そんな類まれな才能を持ったロートレックですが、その人生は決して華やかしいものではありませんでした。ロートレックはフランス屈指の由緒を持つ伯爵家の長男として南仏アルビで生まれましたが、年子の弟が一歳にして亡くなると、両親は別居、彼は母親と共にパリに移りました。そこで早くから絵画の能力を発揮させますが、元々身体が弱かった彼は15歳になったころ二回の骨折を経て下半身の成長が止まってしまいました。彼の身体が弱かった原因は何代にも続いた近親婚であったと言われています。


 

そこで肉体的にも精神的にも傷ついた彼にとって居場所となったのが、さまざまな芸術家や知識人たちが集まるモンマルトル、そしてキャバレーやナイトクラブ、酒場だったのです。身体障害者として差別を受ける彼にとって娼婦や踊り子のような夜の世界で働くものとして世間から差別をされている女性たちに共感を抱いていました。そういうことから当時ポスター制作など商業絵画が見下されていた中でロートレックはそんなことは気にせず、愛情をもって彼女らを描きました。そしてその作品がパリの人々に愛されるようになったのです。

 

そんな厳しい人生を送りながら、その素晴らしい才能を開花させたロートレック。是非フランスにて彼のゆかりの地を巡ってみませんか?




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