モンマルトルのぶどう収穫祭公式HPより写真抜粋➝https://www.fetedesvendangesdemontmartre.com/2018/programme
モンマルトルはパリ有数の観光名所でありながらも、サクレ・クール寺院の裏を下ったところに意外なことにブドウ畑があります。
今年で86回目となるこの収穫祭では、各地方のフランスの名産品の屋台が立ち並び、ワインに合う鴨、フォワグラや牡蠣、チーズなども販売されます。また、コンサートや音楽隊のパレードが賑やかに行われ、いつもは立入禁止のワイン畑を見学できるという貴重な機会です!
パリのモンマルトルに広がる葡萄畑。いつもは立入禁止です。
モンマルトルは昔、パリから独立した村でした。パリ市内のような課税がないことによって、モンマルトルに飲み屋やキャバレーが増えていったそうです。1860年モンマルトルがパリに併合され、サクレ・クール寺院が建った頃から次第に農地が売られ、モンマルトルの丘に4分の3もあったブドウ畑が急速に減っていきます。
観光地となったモンマルトルももちろん魅力いっぱいですが、「村」の時代の豊かさを体感できる機会はそうありません。
モンマルトル サクレクール寺院
1933年よりこのブドウ畑をパリ市が保有し、大切に運営されることになりました。モンマルトルの畑で収穫されたブドウは18区の市役所のカーブで醸造され、希少な「パリ産ワイン」となります。この収益は営利目的ではなく、パリ市の社会活動資金に充てられていることも人気の理由です。その数は毎年1500本前後(2017年)。このワインも収穫祭で手に入れることができます!
毎年、異なるテーマで開催されているこのお祭り、今年のテーマは「カラー(色彩)」です。色をテーマにショーウインドウに色付けしたり、料理や建築、壁に飾られるアート作品も多彩な色で表現されます。ムーランルージュ、ブランシュ広場、サクレ・クール寺院など、確かにモンマルトルの街自体が豊かな色彩のパレットですね。
是非、この彩豊かなモンマルトルで秋の味覚を楽しめる貴重なイベントをお楽しみ下さい!
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