ジャック・シラク元大統領を偲んで


先月、26日にジャック・シラク元大統領が86歳で亡くなりました。日本でも親日家として知られ、親しまれる存在でした。パリにはシラク大統領が建設に大きく関わった美術館もあります。日本と相撲をこよなく愛した彼に心からの哀悼の意を表して、今日はその美術館をご紹介します。


ケ・ブランリー・ジャック・シラク美術館公式HPより写真抜粋

ジャック・シラク氏は1995年から12年間に渡り、フランス大統領を務めました。大変日本への愛情が深く、その訪問回数は50回を超えたといいます。実は現在盛り上がっているラグビー・ワールドカップの開催も日本への招致を進言してくれていたとか。

日本の文化の中でもとりわけお相撲が好きで2005年には大阪場所も観戦しました。なんと、彼の愛犬は「スモウ」と名付けられていたそうで、日本文化に対する愛情は筋金入りです!



原始美術のコレクター、ジャック・ケルシャシュ氏と意気投合したシラク氏の推進した文化プロジェクトがセーヌ川河岸に建つ「ケ・ブランリー・ジャック・シラク美術館」です。この美術館はアフリカ・アジア・オセアニア・アメリカのアートを専門として、美術品、民具、衣服、装飾品など展示も多岐に渡ります。

ジャン・ヌーヴェル氏が光の反射を活用したガラス張りの建物を設計したことでも知られています。内部には壁はなくゾーン分けだけがされていて文化の違い(壁)に寛容だったシラク氏の姿勢と繋がっているようです。


ケ・ブランリー・ジャック・シラク美術館建物の下部から庭を臨む

シラク氏は、親日家であるだけでなく、世界の多様性や平和に常に心を寄せていました。是非、在りし日のシラク大統領を偲んで、パリを訪れてはいかがでしょう。日本からの訪問者をきっと大歓迎されるはずです!










フランスエクスプレス
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