カンヌ映画祭2011「ある視点」部門 エミール・クシュトリッツァ、ガスヴァンサント


5月11日、いよいよカンヌ映画祭が開幕した。南フランスのコートダジュール地方、カンヌで22日まで開かれている。

「ある視点」部門はガス・ヴァン・サント監督の作品での幕開けとなった。
2003年に「エレファント」でパルムドールを受賞し、2007年には「パラノイド・パーク」で60周年記念賞を受賞したガス・ヴァンサント。
近年ではゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた作品「ミルク」が話題になった。

「エレファント」「ジェリー」「ラストデイズ」「パラノイドパーク」がヒットしたこともあり、(私の個人的なイメージで)思春期の繊細な人間関係、精神状態の危うさを描く作家という印象があった。しかし彼の作風は幅広く、毎回違った視点で楽しませてくれる。カンヌとアカデミー賞の両方で成果を出したというのも面白い。

「ある視点」部門の審査員長は、映画監督のエミールクシュトリッツァ。役者のエロディー・ブシェ(Elodie Bouchez)、評論家のピーター・ブラッドシャウ(Peter Bradshaw)、美術監督のジェオフロワ・ジルモア(Geoffroy Gilmore)、モレリアフェスティバルの代表者ダニエラ・ミシェル(Daniela Michel)がクシュトリッツァを囲む。

陽気で逞しい、付き抜けたユーモアのセンスを見せ付けてくれるクシュトリッツァ監督。代表作「黒猫・白猫」など、バルカンの人々の暮らしの様子が伺われて興味深い。映画祭が行われる期間は、フランス各地で過去の受賞作の再上映があり、見逃していた作品が見られて嬉しい。
日本でもレンタルショップにカンヌ映画祭コーナーが特設されていたりするのでオススメです。この機会に、出展監督だけでなく、審査員をつとめる監督の作品も見てみたい・・・。

「ある視点」部門の結果は5月21日に発表されるそうです。(France Culture)

セレブが集うコートダジュールは、これからがハイシーズン。
映画関係者でなくとも、一度は訪れてみたい地域です!!

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