フランス北部にあるノルマンディー地方の気候は、ブドウの栽培には適さないため、ワインは造られていません。その代わりに、特産のリンゴを使った酒が造られています。その代表と言えるのが発泡酒の「シードル」です。日本と違い、小粒で酸味の強いリンゴを使い、さっぱりとした飲み口に仕上げたシードルは、クリームを多用する郷土料理との相性もピッタリです。
また、このシードルをさらに蒸留して造ったものが「カルヴァドス」。アルコール度数40度、ブランデーならではの芳香をもつ酒で、おもに食後酒として飲まれます。1リットルのカルヴァドスを造るのに、約80kgのリンゴが必要とされ、最低2年、樽で熟成されます。年を経るにつれ、よりまろやかで香りの強いものとなり、「オルダージュOr d'Age」と称される高級品となります。
なお、発酵前のシードルとカルヴァドスを合わせたものは、「ポモー」と呼ばれます。甘口で口当たりがよく、デザートと共に、あるいは食前酒としても楽しめます。
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シードルとカルヴァドス Cidre et calvados りんごのお酒
2011-08-25
