映画「ぜんぶ、フィデルのせい」 は2006年に公開されたフランス映画。
【ストーリー】
主人公は小学生の女の子、アンナ。弁護士のお父さんと、ファッション雑誌「マリ・クレール」の記者のお母さん、マイペースな弟と4人暮らし。広い庭のある一軒屋に住んでミッション系の女子校に通っていましたが、ある時、両親が引越しをします。
------1968年、五月革命の時代。このころ、自由を叫ぶ若者たちがパリの街で、世界を変えようとしました。
------題名の「フィデル」とは、キューバ革命で社会主義を成立させた、「フィデル・カストロ」のことです。
父親は弁護士から髭を生やした社会活動家へ。
母親は、フェミニスト・フリーライターとなります。
アンナは、生活や友達づきあいに大きな変化があります。
すっかり変わった生活に、驚きや不満の連続。
家に帰ると革命家の溜まり場になっていて、落ち着きません。
学校に行くと、親の要請で、大好きな宗教の授業に出られません。
そんな中で、アンナは強行手段に出ることに・・・
★「ぜんぶ、フィデルのせい」フランス語・オリジナル予告編はこちら
★日本語版 予告編 (参考:日本公開2008年)
ジュリー・ガブラス監督(女性)は、「子どもが革新的でおとなは保守的という定石を覆し、保守的な子どもと左翼活動家になってしまった両親との対比によって、「政治的、社会的なテーマを、新しい視点で描きたかった」と言います。
ガヴラス監督は、ニコラ・サルコジ大統領による移民排斥政策や保守的な姿勢に反対だったと言われています。
ときには「少し前のフランス」映画を観ることで、その結果としての「今のフランス」が見えてくるかもしれません。
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「ぜんぶ、フィデルのせい」
2012-09-11
