フランスの北東部には「Reims」という街と「Lens」という街があります。
この二つの都市は特に関連があるわけではないのですが、どちらもカタカナで書くと「ランス」となっていまいます。
これは大変です。ややこしいです。面倒くさいです。我々も「Rの方のランス」「Lの方のランス」と言うことによって誤解や悲劇が生まれるのを防いでいます。
Rの方のランスは大聖堂で有名な都市です。
歴代フランス国王の戴冠式はこのランスの大聖堂で行われてきました。かの有名なジャンヌ・ダルクがシャルル8世をひっぱたいて連れてきたのもここになります。ランスの大聖堂はこのような歴史的経緯もあることから当然のごとく世界遺産です。
またこちらのランスはシャンパンの醸造所としてもよく知られています。
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【Rランスの大聖堂です】
Lの方のランスはと言うと1618年からの三十年戦争にてフランスの勝利を決定付けたランスの戦いが行われました。
それ以降は特に偉人が現れるわけでもなく派手な事件が起こるわけでもなく数百年の時が流れてしまいました。
しかし今、この地には昨年12月に開館した新ルーブル美術館があります。

【Lランスの新ルーブル美術館です】
ついにLの方のランスが400年ぶりに表舞台に復活しました。
みなさまLの方のランスに祝福を。
ぜひ新ルーブル美術館とLの方のランスを見に行ってみてください。
このようなわけで「ランス」には要注意です。
フランス語の「R」は痰をからめたような発音がされるので、不穏な音が聞こえたら「Rの方のランス」だとご理解ください。
余談ですが「ランス」と検索すると「LとRのランス」だけでなく「フランス」まで含めて表示されることがあるので、「ランス」を巡っては様々な困難がつきまといます。
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