そう言われるほど、フランスはチーズ産業が盛んな国です。
それぞれの地域で作られたチーズはその場所の文化や歴史に深く関わっており、チーズについて知ればその国を知ることができちゃいます。
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カマンベールチーズは日本でもポピュラーですが、シェーヴルチーズをご存知ですか?
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今回はヤギのミルクから作られるシェーヴルチーズについて少し豆知識を披露させてください。
フランスでシェーヴルチーズと言えば、古城で知られるロワール地方が有名です。

ではなぜ、ロワール地方ではヤギチーズが作られるようになったのか?
それはなぜかと言うと、イスラム政権が領土拡大を謀り、ピレネー山脈を越えてフランク王国内に侵入したことに由来していると言われています。
トゥール・ポワティエ間の戦いがこのときの戦いです。(世界史で習いましたね~既に遠い記憶です・・・)
結局イスラム軍はロワール川流域で退却しましたが、そのときに彼らが置いていったのがヤギです。
現在のように保存技術が発達していない当時、食料を加工せず、生きたまま戦に連れて行くことが当たり前でした。イスラム軍に連れられて、たくさんのヤギがロワール地方にやってきたんです。しかし戦況は芳しくなく、戦いで軍師を失ったイスラム軍は命からがら退却していきました。そんな状況で全てのヤギを連れて帰るのは難しく、何頭かがロワール川流域に残り、そのヤギたちが繁殖したためこの辺りにはヤギがたくさんいるそうです。そしてロワール地方特産のシェーヴルチーズが作られるようになったんですね。
ヤギのチーズは独特な香りがするため苦手な方も多いかもしれませんが、食べ方によって全く違った味わいになるんですよ!
フランスでシェーヴルチーズは、よくジャムと一緒に食べるんです。ジャムの甘い香りがチーズの臭みを消してくれ、クリーミーさが引き立ちます(^u^)
フランス人曰く、さくらんぼのジャムとシェーヴルが最高コンビらしいです。
ロワールの肥沃な大地では、果物の栽培も盛んです。よく林檎と言えばノルマンディー地方を思い浮かべますが、実際それはシードル用の林檎で、食用林檎の栽培量がフランスで1番多いのはロワール地方なんですよ。
ロワール地方まで足を運んだ際には古城だけでなく、美味しいワインや果物、そしてシェーヴルチーズを是非試してみて下さい!
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