それがラングドック地方を代表するミディ運河です。
支流部分も含めると長さは360kmにもなります。
ルイ１４世の国家プロジェクトとしてすすめられた運河の建設はピエール・ポール＝リケにより発案されました。
当時の土木技術の最先端を駆使し築かれたミディ運河には船着き場や閘門（こうもん）、100を超える水門、運河橋が設けられました。
そのミディ運河は機能美に加え、建築や景観にもこだわった運河の芸術作品と称され、世界遺産にも登録されています。（1996年）
【こちらが船着き場。かわいい船がいっぱいです＾＾】
ミディ運河の閘門は見事なもので、その標高差は21mまでにも及びます。7つの閘門を1時間かけて上下させるフォンセランヌの7段ロックが一番有名です。
この運河の完成の後、物流が盛んに行われるようになりました。
特に、ボルドーワインの運搬に重宝されたそうです。
【中世の頃を想像しながら眺めるとワインの香りがしてきませんか？】
鉄道が開通した19世紀以降にミディ運河の輸送ルートは使われなくなっていきます。
交易路としての役目を終えた現在は、運河クルーズを楽しめる人気の観光スポットとして世界中の人から愛されています。
楽しみ方はクルーズだけでなく、川沿いにある遊歩道を散策することができ、川のせせらぎ、小鳥のさえずり、たくさんの自然に癒されながらのお散歩は大変人気です。
☆落ち着いた大人の旅をしたい方にオススメなミディ運河の紹介でした☆
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