今日から詩人、画家、映画監督、小説家などなどあらゆる分野で活躍したフランスの芸術家、ジャン・コクトーに縁のある場所を巡っていきたいと思います。
本日はまず若きコクトーが活躍し、激動の時代を過ごした場所Monparnasse(モンパルナス)を取り上げて参ります。
狂乱の時代(レ・ザネ・フォル、Les Années Folles)といわれる1920年代、貧しいけれども芸術への飽くなき執念を持つさまざまな芸術家たちがモンパルナス周辺に集まりエコール・ド・パリと呼ばれるコミューンが形成されていきました。コクトーは「モンパルナスでは貧困すら贅沢だ」と述べたそうです。
そうした時代の芸術家たちが議論を戦わせ、新たなアイデアを膨らます為にこぞって通っていたカフェが今なおモンパルナス周辺に存在しています。
ル・ドーム(Le Dôme)、ラ・クロズリ・デ・リラ(La Closerie des Lilas)、ル・セレクト(Le Select)、ラ・ロトンド(La Rotonde)、 ラ・クポール(La Coupole)などなどです。
飲み代が支払えない芸術家たちは、素描(ドローイング)を渡して代金の代わりにしたという逸話も残っています。
コクトーも足しげく通ったカフェに足を運んで、パリの古き良き時代の雰囲気を味わいながらゆっくりとティータイムを楽しまれはいかがでしょうか?