地中海にある港湾の中でも、有数の深さがある天然港として有名なヴィルフランシュシュールメールにはサンピエール大聖堂があります。漁師たちの守護聖人サンピエールを祀るこの大聖堂の内装は壁から天井までのすべてをコクト―が手掛けたといわれコクトーワールドが広がっています。聖人の一生と漁師の生活を描いた有名な壁画は壮麗な内装でコクトー独自の感性が光る大聖堂です。

街の中にはコクトー像もあります。
パリの喧騒を逃れ晩年のコクトーは南フランスに居を移し精力的に創作活動にいそしみました。多くの芸術家たちは南フランスを愛し、コクトーはピカソとも交流をしていたようです。
マントンからニースにかけてコートダジュールの海に沿いながらコクトーの愛した町を辿る旅をしてみてはいかがでしょうか?