ル・ピュイとはフランス語で「丘」の意味。町自体が小高い丘の上に広がっています。
町に降りたつと、まず目に飛び込んでくるのは二つの岩山、コルネイユ岩山とサン・ミシェル岩山です。火山帯特有の奇岩ですが、この町に謎めいたな雰囲気を与えているのは、これらの岩山の上にそれぞれ巨大な聖母マリア像と礼拝堂が建っていることでしょう。 約130メートルと約80メートルのそれぞれの岩山には、もちろん上ることができます。町のすばらしい景観を臨むのに最適です。


この町には、古くから信仰が浸透しており、マリア出現伝説が語り継がれています。聖母マリアが立ったとされる石は、今でも病気治癒祈願の対象として大切に祀られています。
また、この町は、スペインの聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の出発地としても有名です。10世紀頃から始まったとされる巡礼は、今も多くの人のこころを捉えています。町のあちこちに見られるホタテ貝のモチーフは、聖ヤコブの象徴であり、「巡礼」を表すもの。巡礼者はこのしるしを身に付けて、聖地を目指すのです。

1998年には、「フランスの巡礼路および巡礼路上の70の主要な歴史的建造物群」として、ユネスコの世界遺産に登録されました。
信仰の町ル・ピュイ・アン・ヴレイの神聖な空気のなか、いにしえに思いを馳せながら、ゆったりとした時を過ごすのもいいものですね。
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