せっかくフランスの地方を巡っているのですから、ぜひ味わっていただきたいのは、その土地ならではのチーズ。フランスには、毎日ひとつずつ違う種類のチーズを食べたとしても、全部を食べつくすのに1年はかかる、と言われるほど多くの種類が存在します。
今日はオーヴェルニュ地方のチーズをご紹介しましょう。
まずはカンタルCantal。
フランス最古のチーズといわれ、その起源は紀元前とか。イギリスを代表するチーズ、チェダーの元祖ともいわれるセミハードタイプのチーズです。
その直径は約40cm、高さ約45cm。重さはなんと40kg!小学6年生の平均体重に相当します。
長期熟成をさせるチーズながら、その味わいはクセがなくナッツのような香ばしさを感じます。程よい塩味はサンドウイッチに最適と言えるでしょう。

カンタルによく似た外見のチーズに、ライオルLaguioleがあります。
こちらは、19世紀に修道院の修道士たちが、山の牛飼いたちから学んだ製法が基になり、広まったといわれています。生産量が少なく、フランス国内でも入手が難しいとか。オーヴェルニュを旅したら、探してみたいチーズです。
「高貴な青カビ」と称されるのは、フルム・ダンベールFourme d’Ambert。
クレルモン・フェランの東部に位置するアンベールの高地で作られるチーズで、マイルドな味わいの中に青カビのアクセントが効いた、ブルーチーズの代表格。フルムとは、中部フランス産の円筒形チーズの総称です。

なかなかの個性派ぞろいのオーヴェルニュのチーズ。すでにご紹介したオーヴェルニュ産のワインともベストマッチです。ぜひお試しあれ!
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