フランス観光を楽しもう!地方を巡る旅シリーズ●ローヌ・アルプ地方●リヨン


 「美食の都」リヨンといえば、忘れてはならないのはこの人、ポール・ボキューズPaul Bocuseです。日本でも「ボキューズ」の名を冠したレストランがありますね。
リヨン郊外に生まれた彼は、16歳でそのキャリアをスタートし、やがて生家のレストランを継ぎます。弱冠35歳で国家最優秀職人章M.O.Fを取得し、その4年後にはミシュランの3つ星を獲得。以来、50年にわたりその星を守り続けているのです。

統計によると、フランス全土でレストランは175,000軒。うち今年度、ミシュランの3つ星レストランはたったの25軒ですから、その貴重さがわかりますね。


リヨン郊外のレストラン「ポール・ボキューズ」

リヨン市民の胃袋を支えているのは、その名もポール・ボキューズ中央市場Les Halles de Lyon Paul Bocuse
東京ドームのグランド部分に匹敵する面積に、48軒もの店舗が軒を連ねます。

眺めるだけでも、リヨンの、ひいてはフランスの食文化の豊かさを体感できるスポットです。
 

そして最後にご紹介するのはエミール・ギメEmile Guimet
リヨン生まれの実業家であり、美術収集家でもあった彼は、アジアの国々にも興味を寄せ、19世紀後期に中国、インド、日本を旅します。その時に集めたコレクションは国に寄贈され、いまやヨーロッパにおける東洋美術研究の中心ともいえる、ギメ美術館(パリ)ができました。


1910年、ギメ美術館の落成式で

膨大かつ貴重なギメのコレクションは、リヨンでも大切に保管され、何度かの移転を経て2014年、リヨンの新名所「コンフリュアンス博物館Musée des Confluences」に収まりました。
リヨンにはローヌとソーヌという二つの川が流れていますが、その合流地点=コンフリュアンス一帯は、サステナビリティを意識した再開発が奏功し、フランスで初めてWWF(世界自然保護基金)の認証を受けました。「新しいリヨン」のシンボル的なエリアです。

「クリスタルと雲」をコンセプトにした、コンフリュアンス博物館の建築スタイルも一見の価値ありですよ。

 
 ©Quentin Lafont / Musée des Confluences/ Lyon Tourisme et Congrès








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