フランス観光を楽しもう!地方を巡る旅シリーズ●イル・ド・フランス●フォンテーヌブロー


パリ・リヨン駅からトランジリアンTransilienと呼ばれる国鉄の近郊線に乗って、南東へ下ること約40分。フォンテーヌブローFontainebleauに到着です。

この町は、フォンテーヌブロー城(宮殿)を抱え、古くから王や歴代の君主が時を過ごした場所。王族が狩りを楽しんだという森も豊かに残っています。

 

【歴代の君主に愛された城】

まずは何といってもこの町のシンボル、フォンテーヌブロー城を訪ねてみましょう。

建設は12世紀、フランソワ1世の狩りの館でした。それから19世紀のナポレオン三世の統治まで、約8世紀もの間、城はそれぞれの君主の好みと時代のニーズを取り入れて大きくなりました。ヴェルサイユ宮殿にあれほど執着したルイ14世でさえ、911月の狩りのシーズンは、すべての機能をフォンテーヌブロー城に移してまで、こちらに住んだと言われています。

現在城の中には4つの美術館が入っており、興味に応じて鑑賞することができますが、この城自体がすでに、フランス建築様式と文化の変遷を映した見事な作品なのです。

  
 

【狩場からボルダリングの聖地へ】

さて、フォンテーヌブローのもうひとつのシンボル、森に分け入ってみましょう。

その広さは25000ヘクタール。東京ドーム約5347個分というから驚きです。

自然豊かなこの森には、多様な植生が守られ、また大小さまざまな奇岩を見ることができます。

100年ほど前はアルプス登頂を目指す登山家の練習の場だったというこの巨岩群、いまでは本格派からファミリーまで、ロッククライミングを楽しむ人たちが集まってきます。42か所もの岩の位置と難易度を記した地図もありますので、アクティブ派はトライしてみるのも一案。ひとつひとつの岩に、アラベスク、エレファント、ジェットセット、船首などなど、名前が付けられているのも楽しいです。

そのほか、馬や自転車での散策、もちろん徒歩でのんびり森林浴をするのもおすすめです。

  


【フォンテーヌブロー生まれのお菓子店】

小腹がすいたら、当地生まれのパティスリ店「フレデリック・カッセルFrédéric casselのお菓子はいかが。スペシャリテの「ミルフイユ・ヴァニーユ」はフランスのコンクールでベスト・ミルフイユにも輝いた一品。ぜひ現地でさくさくのひと皿を!








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