今日のデスティネーションはシャンティイChantilly。
パリ北駅からTERという地域圏急行で30分もあれば到着です。
【ホイップ・クリームの発祥地】
この町にも、ロワールの古城に引けをとらない城があります。16世紀に建設されたシャンティイ城は、ルネッサンス様式の優雅さが魅力。現在は城主の名を冠したコンデ美術館となっており、ラファエロなどの傑作を見ることができます。
かつてこの城を舞台に、贅沢な晩餐会が繰り広げられましたが、その時の宮廷料理人が生み出したのが、クレーム・シャンティイCrème Chantilly、いわゆるホイップクリームです。あまりに身近なスイーツが、実は由緒正しきルーツを持つとはなんだか面白いですね。
敷地内にあるレストラン、ラ・キャピテヌリーLa Capitainerieでは、元祖クレーム・シャンティイが味わえるとのこと。ぜひお試しください!!
*写真はイメージです
【シャンティイにゆかりの深い馬】
広大な敷地内には、もうひとつ宮殿と見まごう建物がありますが、これは18世紀に建てられた大厩舎、いわば馬小屋です。内部は数年前に改装され、「馬の博物館Musée du Cheval」となりました。
必見なのは馬のショー。シャンティイの名を世界に知らしめたのは、30年前から続くこの芸術的なショーでした。音楽、馬、人間の動き、そして調教の技術が一体となったこの一大スペクタクルは、フランスのお家芸と言ってもよいかもしれません。
そして、シャンティイのもうひとつの見どころは、なんといってもシャンティイ競馬場!
ロンシャン競馬場の工事の遅れのため、今年も凱旋門賞の開催が濃厚となりました。
今年の開催日は9月30日、10月1日。日本からの出走予定馬も決まり始めています。昨年度出場のマカヒキは、今年の前評判も良く期待がかかるところです。
総配当金の額500万ユーロ(6億円超)、世界で約10億人もの人がテレビで観戦すると言われる世界最大級のレース、凱旋門賞。シャンティイで開催されるのは、歴史上これが最後かもしれません。ぜひその舞台に立ち会ってみてはいかが?