【フランスの母の日|Fête des mères】


5月の第二日曜日はご存知のとおり「母の日」。

桜がようやく咲きそろったばかりですが、すでに母の日のプレゼントに関するコマーシャルを見かけるようになりました。

 

フランスでも「母の日Fête des mèresはもちろんありますが、その起源や習慣は少しちがうようです。

フランスでの母の日の始まりは、イゼール県はアルタスという小さな村。

子だくさんの家庭を表彰する式が行われ、9人の子どもをもつお母さん二人が受賞したのが1906年のことと言われています。

1918年リヨンで行われたのは、第一次世界大戦で子どもや夫を失った母親や妻をねぎらう式。時代の流れもあって、その後「母の日」は、多産奨励のため、フランス政府によって正式に承認されました。子ども8人以上の母に金メダル、67人には銀、45人で銅メダルが贈られたとの説もあります。

第二次世界大戦中のヴィシー政権下では、「母性こそが健全な人間をはぐくみ、人民を強くする」といったプロパガンダに利用された母の日。そんな悲しい歴史をくぐり、健康省によって5月の最終日曜日が母の日として制定されたのは、戦後1950年のことでした。

 

フランスでは、日本のカーネーションのように特定の花を贈るような習慣はなく、手作りの品やお菓子など、毎年工夫をこらすのだそう。お花を贈るのは何も思い浮かばなかった時の最終手段、とは当社フランス人スタッフの弁。アイデア勝負なのですね。

 

ちなみにお隣ドイツでは、プレゼントのほかに、お母さんの1日の家事は免除され、子どもたちが代わりに奮闘するのが習慣なのだとか。日ごろのお母さんの献身に感謝するドイツらしい方法です。ドイツのお母さん、うらやましい!!

 

 








フランスエクスプレス
フランスエクスプレス

  • フランス
  • 母の日
  • マザーズデイ
  • 贈り物
  • fêtedesmères