
アルル、円形古代闘技場
闘牛というとまず思い浮かぶのがスペインですが、ここアルルにおいても世界遺産の円形古代闘技場で闘牛の催しが行われます。アルルの闘牛は2通りあります。一つは伝統的なスペイン風のもの。もう一つが「カマルグ式闘牛」といって牛を殺さない競技。牛の頭につけたリボンを鉤爪を使って闘牛士たちが奪い合うのです。
そのリボンを簡単にはとらせまいとして苛立った牛達が闘牛士を追いかけてくるという迫力はあるものの、カマルグ式競技であれば、牛を殺さないので、安心してその迫力を楽しめます!

また、アルルと地中海に挟まれた一帯のカマルグは、フランスでは珍しいお米作りの産地です。フランスの稲作全体の98%がこのカマルグで行われていて、毎年、その年の収穫への感謝と新たな年に向けての豊作を願って、この収穫祭が行われています。カマルグはお塩作りも有名ですが、16~17世紀に稲作が普及しました。
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カマルグの稲作地帯
当初お米は、食用ではなく家畜などの肥料でしたが、第2次世界大戦中にフランス領のインドシナからアジアの高度な稲作技術が伝えられました。食用のお米作りがカマルグを中心に広まり、今では、カマルグのお米からワインが作られるなど、東と西の食文化が融合され新たな美味しさが生まれています。
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この9月の収穫祭では、アルルの市庁舎前のレピュブリック広場で、アルル近郊で採れたワイン、米、肉、果物、野菜、オリーブオイルなどが販売され、地元の人々と観光の人々で市場のような賑わいとなります。闘牛観戦も圧巻ですが、収穫祭の新鮮な果物などを現地で食すことで南仏で暮らしているような旅を味わえるはずです。

アルルはローマに支配されていた時代もあり、円形闘技場や古代劇場などここにしかない独特の風景や空気があります。一度訪れたら、ゴッホが何故この景色に魅了され情熱的な絵画を残したかその謎に近づけることと思います!
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