
ホットワインは、分かりやすく表現するための和製英語で、海外ではあまり通じません。英語ではマルドワイン(mulled wine)、ドイツ語ではグリューワイン(Glühwein)、そして、フランスではヴァン・ショー(vin chaud)と呼ばれます。
香辛料(シナモン、クローヴ、スターアニスなど)と柑橘系の果物(オレンジやレモンなど)を加え、更に甘味(砂糖やシロップ、ハチミツ等々)を足したワインを温めます。香辛料には身体を温める効果もあり、免疫力も高めるので健康にも良いですね。お国や各家庭でレシピは少しずつ異なり、好みの味わいを探せるお酒です。

定番は赤ワインベースのものですが、ドイツやフランスのアルザス地方では、白ワインも好まれています。世界的にはロゼの人気も高まっています!もともと渋味が少なくまろやかなので、赤よりも飲みやすいかもしれません。白やロゼにはフルーツの他にショウガも合います。
冒頭の疑問ですが、基本的にヴァン・ショーは沸騰を避けて温めるそうです。沸騰してしまうとアルコール分や香りが飛んでしまうからです。たとえ気をつけていても、加熱により少しはアルコールが飛んでしまうので、それを補うためにラム酒などのアルコール度の高いお酒を加えることもあるそうです。

今では、安価なテーブルワインでホットワインを楽しむレシピがたくさん掲載されています。中には、ホットワイン専用スパイスセットなども出ています。気軽に”家飲み”でトライしてみたいものですね。
とはいえ、やっぱり戸外で冷えるクリスマスマーケットの中でヴァン・ショーを飲むことの幸せといったら格別です!カップを持つ手から伝わり、身体の奥底まで温まっていくそのじんわりと届く幸せを、是非現地のイルミネーションの中で体感下さいね。
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