カオールの黒ワイン


ワインと言えば、赤・白・ロゼ(ピンク)が基本の三色ですが、ワインにはフランス・ジュラの黄色ワイン、ポルトガル・ミーニョ地方の緑ワインなど種類は様々です。

 

その中で、フランス南部オクシタニー地域圏に位置するカオールでは濃厚な赤色をしていることから「黒ワイン」とも呼ばれる赤ワインが作られています。


 
カオールはフランスで最も古いと称されるブドウの栽培地のひとつで、2000年前から続く伝統ある銘醸地です。このブドウ畑はロット川の渓谷地帯に広がっています。カオールのブドウ畑で特徴的なのが、地区の東側とロット川付近に広がる西側で大きな気温差があるということです。西側は温暖な気候に恵まれ東側よりブドウの収穫が2週間ほど早く行われます。またオタンと呼ばれる温かい風が吹き、冬の厳しい寒さから守られ、ブドウはしっかり熟すことができます。さらに土壌は石炭質で乾燥しやすく、ミネラル分を多く含んでおり葡萄栽培には適した環境です。ここで栽培されるのがカオールを原産とする伝統的品種マルベックをはじめ、メルローやタナという品種です。



カオールのワインはマルベック(Malbec)を70%以上使用することが義務付けされています。その色の濃さはフランスワインの中でも最も濃いとも言われ、タンニンが豊富で長熟タイプのワインです。ベリーのスパイシーな香りと凝縮された葡萄の甘み、時折広がるアーモンドのアクセントが赤ワインのコクを引き立てます。さらにほどよい酸味とまろやかさがバランスよく、深みのある赤ワインです。

この骨格のしっかりとした味わいはお肉料理と非常に相性が良く、鴨やガチョウのコンフィとは美味しく組み合わせることができます。カオールはトリュフの産地でもあり、名物料理としてフォアグラとトリュフを合わせた料理があります。この名物料理とカオールの黒ワインの最高のマリアージュは一生に一度は味わってみたいものです!



カオールのワインが「黒ワイン」と呼ばれるのは古くからカオールが黒トリュフの宝庫であり、宮廷文化も栄えたカオールで「我らがワインのシンボルは黒なのだ」と言われていたからだという諸説もあります。

是非隠れたワインの銘醸地・カオールで濃厚な味わいの「黒ワイン」とフォアグラとトリュフを合わせた名物料理の至福のマリアージュを満喫しましょう!
 
 
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