フランスサッカー事情


フランスのサッカー連盟に批判が集中しています。

「パリ時事」によれば、「ブラン監督らが出席した昨年11月の会合で、育成プログラムに入る12~13歳の選手について、黒人や北アフリカ系の比率を30%以下にすることでひそかに合意した」そうである。
「ブラン氏は4月30日、記者団に対し、人種差別を否定する一方、二重国籍選手の制限について連盟内で話し合ったことを認め、『いくつかの言葉が人を傷つけたのなら申し訳なく思う』と謝罪した。」

上限設定案は断念したとのこと。

「自分のおじいさんがフランス出身じゃなかった」人が約25%いるという、現在のフランス。
普通に暮らしていれば、外国人との交友関係が無いほうが珍しい、といったところでしょうか。

ブラン監督は、肌の色による人種差別をしたかったのではなく、「二重国籍保持者を育成すると、結果的に本国の代表選手になってしまう」ことを危惧していたと述べています。

ただ、極右で移民を締め出すムードの政治家がいるご時勢、このような人種差別問題は注目の的。
問題はサッカーだけにとどまらず、根深いようです。

フランス国内のキリスト教徒(信者)は400万人、イスラム教徒(信者)は300万人ですが、キリスト教の教会が国内に40,000箇所あるのに対して、イスラム教のモスクは2,000箇所しかありません(france2)
もともとは2,000箇所で足りていたものが今は足りないのだとすれば、イスラム教徒が10倍以上に増えたことになります。それだけ、移民が増え、社会が変わったようです。

翻ってサッカー連盟、今後の動きが注目されます。

今日はこのへんで。

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