映画『セラフィーヌの庭』SERAPHINE 悲劇の女性画家


昨年日本で公開された、2008年のフランス/ドイツ/ベルギー合作映画『Seraphine』(邦題:セラフィーヌの庭)
実在したフランス人女性画家の生涯になぞらえて作られた映画です。

当時、お手伝いさんとして働いていたセラフィーヌは、人と話すこともなく、部屋に篭って黙々と絵を描く生活を送っていました。そしてあるとき、ドイツ人画商に出会います。画商ヴィルヘルム・ウーデは、アンリ・ルソーを発見し、ピカソをいち早く評価した人物です。
ところが、セラフィーヌがヴィルヘルム・ウーデの支援のもと本格的に絵画に取り組もうとした矢先に第一次世界大戦が始まります。。

ただ絵を描いている時が幸せだった女性が
それさえも許されず、心身ともに自由を奪われるというストーリー。

セラフィーヌ役を演じるのは、ベルギーの個性派女優のヨランド・モロー(樹木希林に似ているような気がする?)
大ヒット作『アメリ』の管理人役を演じた人です。

セラフィーヌの絵画を実際に見られる場所は、以下のとおり。
佳作ですが見応えがあります。

Musée Maillol(パリ)

Musée d’art de Senlis

Musée d’art naïf de Nice(ニース)

Musée d’art moderne de Lille(リール)

Musée de Grenoble(グルノーブル)

Musée d’art moderne de Paris(パリ)

先日、北フランスのリールのMusee des Beaux-Artsでセラフィーヌの絵を偶然見つけました。
綺麗な、燃えるような花の絵です。
絵の近くにいた知らないフランス人女性に「これってあの映画のセラフィーヌの絵よね?」と話しかけられました。
あまりの衝撃で、話しかけずにいられなかったのでしょうか。私も同じ心境でした。

有名にならなかった20世紀初頭の画家として有名なセラフィーヌ。
フォービスムの美術が好きな方は必見です。

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