従って、サービスなどのソフト面は考慮されていません。部屋にお風呂はないけれどもマダムが迎えてくれるアットホームな1ッ星ホテルがいいか、施設の充実したビジネスホテルがいいかは、旅の目的や個人の嗜好によって異なるもので、「1ッ星クラスだから悪いホテル、4ッ星だからいいホテル」と決めつけるのは短絡的です。また、ミシュランガイドが独自に行なっている星のランクと混同しないように注意してください。
等級の概略は次のとおりです。
■1ッ星
最低7室あること。湯と水が出ること。全室の25%の部屋に独立した洗面設備があること。30人に一つのシャワーつき共同バスルームがあること。トイレのない部屋10質にひとつの共同トイレ(ワンフロアーに最低1ヶ所)があること、その他。
■2ッ星
1ッ星の基準にプラスして次の条件を満たすこと。
全室の40%がバスまたはシャワーつきであること。シャワーのない部屋の宿泊客20人に1ヶ所の共同バスまたはシャワーがあること。各フロアーに電話ボックスがあること。4階建て以上の場合、エレベーターがあること。従業員が外国語をひとつ話せること。客室内での朝食が可能なこと、その他。
■3ッ星
部屋数が10以上あること。1ッ星、2ッ星の基準のほかにプラスして次の条件を満たすこと。
全室に専用の洗面設備があること。70%の部屋がバスまたはトイレつきであること。50%の部屋に専用トイレがあること。全室に電話があること。3階建て以上の場合、エレベーターがあること。従業員がフランス語以外の言葉を二つ以上話せること、その他。
■4ッ星
1ッ星~3ッ星の基準のほかにさらに次の条件を満たしていること。
90%の部屋にバスまたはシャワーがあること。90%の部屋に専用トイレがあること。2階建て以上の場合、エレベーターがあること。レストランがあること、その他。
■5ッ星
2009年から新たに設置されたホテルの格付けで、それまでホテルの最高ランクであった「4ッ星デラックス」に代わるもの。
1ッ星~4ッ星の基準に加えて次の条件を満たすこと。
全室がバスつき。サロンに作り変えられる寝室1~2室を有するスィートルームがあること。
■パラス(PALACE)
2010年11月創設されたフランスのホテルで最高級の格付け。すでに5ッ星を獲得している他、設備、サービス、営業年数など客観的基準について複数の審査が行われる。
以上でおわかりのように、星の差はホテルの規模と設備の違いです。また同じ等級でもホテルによって差があり、パリと地方とでも違いがあります。荷物を運ぶポーターやドアマンがいるのは4ッ星クラス以上で、3ッ星以下では鍵を受け取り、スーツケースは自分で部屋へ運ぶのが普通です。
(ATOUT FRANCE HPより)
弊社では、日本からのお仕事やご家族でいらっしゃるお客様が最低限、快適に過ごせるホテルは3星クラスと判断し、更に「スタッフが親切かどうか、近隣の環境が良いかどうか」なども考慮の上で、ご紹介しています。
フランス旅行の専門店 フランスエクスプレス