印象派が好きなら見逃せないマルモッタン美術館


パリには印象派絵画がお好きな方が巡礼しなくてはならない聖地が3つあります。一つは言わずと知れたオルセー美術館です。美術の教科書で見た作品が次々と現れます。二つ目はオルセー美術館からセーヌ川を渡ったところにあるオランジュリー美術館です。モネの描いた巨大な睡蓮が展示されています。そして三つ目はパリ南西部ブーローニュの森の近くにあるマルモッタン美術館です。

このマルモッタン美術館はモネの重要な作品を収蔵していることで有名です。印象派絵画の始まりとなった「印象・日の出」はここにあります。当時この作品はアカデミーによって厳しく批判されました。そこから揶揄の意味をこめてこの作品のタイトルをもじって「印象派」という言葉を生み出されたとされています。それが数百年後まで定着する名になるとは思いもよらなかったことでしょう。またこのマルモッタン美術館は、モネによる「睡蓮」や「積みわら」の連作も数点ずつ展示されています。モネ特有のやわらかさのある色使いが見る者を魅了します。モネのお好きな方は避けて通れません。

他にもルノワールによるモネの肖像画やベルト・モリゾの作品もここで見られます。こんな有名作品がこんなところにもあるという驚きと興奮に満ちたお時間を過ごせることでしょう。ちなみにこのマルモッタン美術館は高級住宅街の一角にあります。帰りはのんびりと公園で過ごすのもおすすめです。


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