ちょっと映画のお話―ルマン

カーレース映画の金字塔『グランプリ』と並び、日本で人気の高いカーレース映画といえば、ルマンの24時間耐久レースを題材にした『栄光のルマン』ではないでしょうか？
これも製作年が1971年の名作で、カーレースと主演男優スティーブ・マクイーンの魅力が満載の映画です。

1966年『グランプリ』を主演予定でありながら降板することになったマクイーンではありましたが、真に迫るカーレーサーを演じたいという自身の強い意志により、彼の制作会社ソーラー・プロダクションが多大の資金と労力を費やして『栄光のルマン』を作ることになったのです。

撮影クルーが実際のルマン・レースに参加しながら撮影した映像も挿入されたこの作品、まさにドキュメンタリーのように息を呑むような「ホンモノ」のルマンをたっぷりと見せてくれます。

ちなみに、この撮影クルーの車、重い撮影機材を載せていたにもかかわらず、彼らの前方を走っていた車がどんどん脱落していったため、8位に入賞してしまったという驚くべき逸話も。

さらに特筆すべきは、この映画音楽。手がけたのは、映画音楽の名作を次々と生み出したミシェル・ルグラン氏ですが、本当に、びびびとシビれるかっこよさです☆

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