世界遺産モンサンミッシェルもそのうちの一つですが、フランスで最も有名な巡礼地は奇跡の泉で知られる町ルルドなのだそうです。では、ルルドに次ぐフランス第2の巡礼地は一体どこかといいますと･･･
なんと驚いたことに、日本ではまだあまり知られていない、ノルマンディー地方のリジューという町にあります。
この町にある、ネオ・ビザンツ様式の壮麗なる聖テレーズ大聖堂、これがフランス国内第2の聖地なのだそうです。
堂々たる風格を持つこの大聖堂ではありますが、建立されたのはさほど昔の話ではありません。そう、今から90年ほど前に建てられたものなんです。それでも、この大聖堂の名ともなっている聖テレーズは、キリスト教徒の方々の間では大変重要な人物なのです。
実は、聖テレーズというお方、19世紀に24歳の若さで逝去したキリスト教カルメン派修道女なのですが、カトリック教会の聖人であり、また歴代33人しか存在しない教会博士のうちの一人となったことでも知られており、ジャンヌ・ダルクに次ぐ守護聖人とされているのだとか。彼女の著作は、今日でも世界中で広く愛読されているそうです。また、かの有名なマザー・テレサの名前も、彼女にちなんだ名前なのだとか。それほど偉大な方なのですね。
弱い者、病める者、そして市井の人々に祈りを捧げた彼女は、死後、厚い信仰の対象となってゆきました。そうした聖テレーズ信仰が盛り上がるなか建設されたのが、このリジューの聖テレーズ大聖堂です。
そんな聖テレーズが見守る聖地リジュー。
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