赤茶色の屋根と石畳。道々は細く入り組んで、ふとルネッサンスの街角に迷い込んだような気分になるかもしれません。
町には実際に「トラブール」と呼ばれる抜け道が数多く残っていて、建物と建物を迷路のように結んでいます。
町の名産品であった絹織物を、雨に濡らさずに運ぶための仕掛けだったようです。観光客が通れるトラブールには表示が出ているので、少しだけ勇気を出して(秘密の!)扉を開けてみましょう。
(上)トラブールの中 ©Marie Perrin/Lyon Tourisme et Congrès
(下)建物と建物を回廊状につなぐ階段 ©Brice Robert/Lyon Tourisme et Congrès
12世紀に建造されたサン・ジャン大聖堂Cathédrale St-Jeanは、このエリアのシンボル。
©Brice Robert/Lyon Tourisme et Congrès
ここからそぞろ歩きを始めると、ほどなくリヨンらしいレストランが並ぶ一角が現れます。
なかでも、ブッションBouchonと呼ばれるのは、特に伝統的なレストランのこと。協会による認定マークが貼られています。
レストラン選びに迷ったら、このラベルを参考にするのもいいですね。
©Xavier Caré/Wikimedia Commons/CC-BY-SA
この旧市街と、フルヴィエールの丘、そしてプレスキルと呼ばれる中州の一帯が、「リヨン歴史地区」として、1998年ユネスコの世界遺産に登録されました。
明日は「美食の町」としてのリヨンの一面を覗いてみましょう。