ボルドーは新しく再編された、ヌーベル・アキテーヌ地域圏Nouvelle Aquitaineの首府。この地方は今やフランスでいちばんの広さを誇る地域圏ですから、ボルドーの町の役割は重要です。
歴史を遡っても、ボルドーはなかなか面白い履歴を持っています。
12~15世紀、ボルドーがイギリス領だったことをご存知でしょうか?
アキテーヌ公妃アリエノールが、のちに英国王となるヘンリー2世と再婚したことにより、ボルドーを含むアキテーヌ侯爵領は、実質イングランドの支配下となったのです。
この英国統治の約300年間で、ボルドーワインはイギリスをはじめ北ヨーロッパの国々に輸出され、名実ともに「ワインの銘醸地」として繁栄しました。
その後の英仏の百年戦争では、ボルドーは英国側についたといいますから、いかにこの時代がボルドーにとって特別だったかがわかりますね。
これによりフランス王のひんしゅくを買い、自治をはく奪され不遇を囲うことになるボルドーを、再び救ったのもそのワインだったと言われています。
ボルドーとワイン。
わたしたちが思っている以上に、その絆は深いようです。
明日はもう少し、ボルドーワインのあれこれを探ってみましょう。