彼の前半生はパリで宝飾技術を学び、1900年に開催された、パリ万博でアール・ヌーボーの勝利と評される黄金期を迎えました。
その後、優美なガラス瓶に香水を詰めて販売するという当時には斬新なアイデアでガラス工芸職人としての名声を手にします。その後幾何学模様を取り入れたアール・デコ様式を採用しながらアクセサリーにとどまらず、テーブルウエアやシャンデリアまで多くの作品を残しました。
そんな彼がガラス工場を始めたのは、ヴァンジャン=シュル=モデールというアルザス地方南部。芸術性ある工業製品を生み出すことに成功。現在でもラリック社の工場は稼働し、近くには【ルネ・ラリック美術館】が位置しています。
ルネ・ラリックへオマージュを捧げるためにこの村にあるルレ・エ・シャトーホテルの一つ【Villa Rene Lalique(ヴィラ・ルネ・ラリック)】はラリック様式のガラス細工のモチーフが内装やファブリックの随所に散りばめられています。 ガストロノミーレストランも併設。緑豊かなアルザスの村でゆったりと滞在し、美しいルネ・ラリックのガラス細工鑑賞の旅はいかがでしょうか。