フランスの人気観光地第2位の底力、カルカッソンヌ


フランス国内でモンサンミッシェルに次いで年間来訪者数が多い都市をご存知でしょうか?実は、今回ご紹介するカルカッソンヌなのです!

「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」という言葉を聞いたことがありますが、日本では、モンサンミッシェル程メジャーではありません。年間の訪問者数は200万人ほど。なぜ、ここまでカルカッソンヌが人々をひきつけるのでしょうか。



カルカッソンヌは2つの点から世界遺産に登録されています。1つは、ミディ運河です。高低差のある運河は、いくつもの水門で構成され1694年に完成、当時は南仏との交易に大きな役割を果たしました。

鉄道が発展する19世紀までの間、ボルドーやラングドックのワインの生産量が飛躍的に増えたのはこの運河があったおかげです。ちなみにラングドックワインはカルカッソンヌを含む広い地域が産地なので、この辺りや郊外はワイナリーやワインショップが充実しています!


ミディ運河…高低差を克服するための水門

交易としての役割を終えた今も、運河沿いの美しいプラタナスや糸杉の風景は、人々を癒しています。人気観光地といえば、人でごった返しているイメージですが、この緑豊かさとのんびりムードがカルカッソンヌの魅力です。駅前からはミディ運河のクルーズも楽しめます!

陽射しよけのためのプラタナスや糸杉はなんと45,000本!

世界遺産のもう一つの登録はヨーロッパ最大規模のシテ(歴史的城塞地区)です。この城塞は3世紀頃から建てられ、壁の下部には当時の石が今も残っています。ヨーロッパに要塞は数多くあれど、
カルカッソンヌの要塞はヨーロッパ最大級かつ最古のものなのです!

二重の防壁に取り囲まれ、全長3kmに及ぶ要塞と52の塔(とんがり屋根)で構成されています。




あまりにも城壁が広いのでなかなかお城全体の写真を撮るのは難しいのですが、中世の頃そのままの堅固な城壁に圧倒されます。見る角度や方向によっても佇まいは変わるので自分のお気に入りのビューポイントを見つけて下さいね。



そして、フランス南西部の郷土料理として、カルカッソンヌでカスレを頂くのは必須です。カスレとは、鴨またはガチョウの肉、ソーセージなどを白インゲン豆と合わせて土鍋で煮込んだもの。とてもボリューミーですが、ガチョウの肉なんて、そうそう日本では出会わないので、お試しの価値がありますよ。



カルカッソンヌでは、7月より夏のイベントが目白押しです。

まず、毎年7月14日(10:30~)には、フランスの革命記念日をお祝いして大々的に花火が打ち上げられます。
また、6月28日~7月31日までがカルカッソンヌ・フェスティバル。こちらは、フランス国際音楽フェスティバル連盟からも認められていて、クラッシック音楽、ポップスなどのコンサート、ダンス、演劇など、様々な出し物が歴史的建造物を背景に行われ、大変に盛り上がります!



さらに、7月7日~8月27日までは、Tournois de Chevalerie トゥールーズの中世騎士団と銘打ってのお祭りがあります。期間中、土曜日を除く毎日、中世の騎士に扮した人々がシテを練り歩きます。

ライトアップされたシテもお昼間よりもさらに美しく荘厳で、カルカッソンヌに実際に足を運ばれた方には、人気観光地第2位の理由に納得して頂けることと思います。

☆カルカッソンヌの関連ツアー
*ドルドーニュの渓谷からカルカッソンヌへ、中世の絶壁と美しい村











フランスエクスプレス
フランスエクスプレス

  • フランス
  • カルカッソンヌ,ミディ運河,シテ,城塞都市