マルシェのお話@LYON


フランス人の生活に欠かせないのがマルシェ。日本で言う、”市場”です。マルシェには、食料品市場、ガラクタ市(marche aux puces/蚤の市)を始め、書籍市場、ガラクタ市場、美術工芸品市場、切手市場と様々ですが、今回は食料品市場のお話。

私が住んでいた(もう10年ほど前ですが)リヨンでは日曜、町のスーパーはお休みします。土曜も休むところも。もちろんコンビニなんてありません。(今はもっと便利になったかな?)開いているお店は少し値段の高い”エピスリー”と呼ばれる小さな雑貨店か、ちょっと遠くのおっきな商業施設のスーパー。
なので、週末は多くの人はマルシェで買い物をします。
特に私は買いだめができないたちだったので、土、日にゆっくり寝ていたくても、このマルシェを逃すと週末越せなくなってしまいます。眠い目をこすり、パジャマに上着を羽織り、おっきな袋を持ち(これがないと帰りに両手に質の悪いビニール袋だらけになってしまいます。今で言うエコバックですね。)いざマルシェへ。

どこの地区でもやっていますが、どうせなら店数の多いマルシェの方が活気があって楽しいし、目に鮮やかで面白い。お勧めはLYONを流れるソーヌ川沿いに111店舗も並ぶマルシェ(Marche Alimentaire St-Antoine Celestins/マルシェ・アリモンテール・サン・アントワン・セレスタン)です。
私がマルシェに着く頃にはいつも人がいっぱい。気を付けないと一緒に来ている犬達をふんづけちゃいそうなくらいな混みようです。ここのマルシェには野菜、果物を始め、チーズ、お肉、お魚、パティスリー、パン、蜂蜜、ジャム、ローストチキン、食肉加工品、ワイン、お花となんでも揃います。もちろんみんなが自慢の自家製品をこぞって売っているのでどれも美味しそう。野菜はキラキラ、威勢のいいかけ声、ローストチキンのいいにおい、湯気立つシュークルート・・・。いつの間にかおなかがグ〜・・。
                                                                                          
 お店の並び順は決まっているので何度か行くとだいたいの並びは頭に入ってきます。まずは端から一通り品定めしつつ、値段を比べつつ、いつもウィンクしてくるお肉屋さんのおじさんに挨拶をしつつ歩き、帰りに買い物をします。焦って最初に買い込むと、後で”こっちの方が新鮮そう!安かった!”となるので要注意。
マルシェの最後尾には季節になると牡蠣屋さんが出店し、隣接するカフェで白ワインなどの飲み物を注文し、ソーヌ川を眺め、テーブルで牡蠣がいただけます。おつですね。
また私が好きだったのがエンパナーダ屋さん。揚げパン(揚げ餃子?)のような南米料理ですが、注文すると自家製生地にひき肉や玉ネギなどスパイスの効いた中身を詰め、その場で揚げてくれます。あつあつで美味しい!
マルシェの閉まる1時間くらい前に行くと、投げ売りするお店や、おまけでいろいろ付けてくれるお店もどんどん出てくるので、面白いですよ。(でもほとんどのお店が店じまいを始めるので、見極めが大事です。)

日本へのお土産も、マルシェで自家製ジャムやシャクトリー、チーズなんてすごく喜ばれるのでは?
晴れた日にはマルシェでバゲットに、チーズ、パテ、ジャム、ワイン、季節の果物(コレは欠かせません。日本では味わえないたくさんの果物を是非!おすすめはPECHE=桃ですが、日本の物より小振りで酸味もあり、ハマりますよ)を買い込んでピクニックにでも行ってみてはどうでしょう。

ピクニックのおすすめスポットはまた次回。



Marche Alimentaire St-Antoine Celestins
住所/Quai Saint Antoine 69002  Lyon
最寄り駅/Cordeliers Bourse(メトロA線)
開催曜日・時間帯/火、水、木 6h 〜13h00  金、土、日 6h〜13h30








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