前回、バゲットについて熱く語ってしまいました。今回は懲りずにクロワッサンについてお話しさせて下さい。
クロワッサンは元々、オーストリアのパンなのですが、今となってはクロワッサンも、バゲットと並び、いわゆる”フランスの顔”となるパンではないでしょうか。日本でいうおにぎりの”たらこと梅”のような・・・。違うか。
クロワッサンの歴史について書くとだらだらと長くなってしまい、あまりときめくお話でもないので割愛します。
ときめくお話としては、フレデリック・ボワレの漫画に、”フランス人男性は愛しい人のために朝、焼きたてのクロワッサンを買ってくるんだ”なんてくだりがありました。(台詞はうろ覚えです。原文ではなんかもっとロマンチックなんですけどね・・。)買ってきていただいた方、いますか?
さて理想のクロワッサンに出会うのはなかなか難しいです。
1番の私の理想は、表面を爪で叩くと”カツカツ”と音がするくら外はパリパリで中はフワッ。そしてじわ~っと口に広がるバターの風味。時間が経ってもしんなりしないというのも重要です。
私はクロワッサンに関しては焼きたてにはあまりこだわりません。なぜなら焼きたてより少し時間が経ってからの方があの皮がバリっとなる食感が楽しめる気がするからです。ぱりっとしすぎて歯茎に刺さっても構いません。
そんな理想のクロワッサンに出会えた時はすごく嬉しい。幸運にも近所にあったパン屋さんのクロワッサンが最高においしかったです。(LYON,St-Paul駅の真向かいにある”le pain de la gare saint-paul”。ここのはおおぶりでちょっと高いけど、絶品です。お近くに寄ったら、是非。)
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クロワッサンを上品にパン屑をこぼさずに食べようなんて思わないで下さい。
素敵なパリジェンヌでさえ、食べる時はボロボロボロッと時に歩きながら服にパン屑を落としながら食べるのです。あとでババッと手で払い除ければいいだけですから。パン屑がこぼれないように手を添えて食べようとするフランス人がいたら、それはインチキです。
ちなみに私はフランス人がクロワッサンをカフェオレやコーヒーに浸して食べるのを見て、ぎょっとしました。私の友達だけかな。
クロワッサンの値段はだいたい1ユーロ前後。そう、バゲット1本より高いんですね。それはきっと材料にあるのだとおもいます。バゲットの主な材料は、粉、水、塩、砂糖、イースト。
でもクロワッサンは、バゲットの何倍も砂糖を使いますし、プラスびっくりするほどの量のバター、と牛乳、最後に上に卵を塗るからでしょう。カロリーも考えると怖いですね。
クロワッサンには、その他 croissant au chocolat(チョコレート入り)、やcroissant au beurre(バタークロワッサン)などもあります。
croissant au chocolatはチョコレートがガシガシと入ってるのが良いですね。croissant au beurreについては、バターの量を考えると怖いので手を出した事はありません。
パン屋さんにはもちろんその他にもいろいろなパンが売っています。
ブリオッシュやカンパーニュ、クルミやイチジクの入ったパンや甘いパイ、キッシュやサンドイッチに簡単なお惣菜などなど。
でもいわゆる”食パン”はパン屋さんでは見かけた事がありません。お求めの方はスーパーへ。どうやって食べても美味しくない、ぱさぱさの袋入りのものが売ってます。
また”boulangerie et pâtisserie”パンとお菓子(パイやタルトのケーキなど)を並べて売っているお店もありますよ。
こうしてどんどん体重が増えて行く訳ですね。
フランスへ行ったら是非是非お気に入りのパン屋さんを見つけ、端から全種類食べてみて下さいね。
Le Pain de la Gare Saint-Paul
8 Place Saint-Paul
69005 Lyon, France
04 78 39 98 14