それはLongchamp。
今回はパリ市街地の西側の外縁、ブローニュの森の中にある競馬場に凱旋門賞を観に行ってヒートアップしてきました、というお話ではなく、Ronchampという、フランスでもスイスとの国境に近いところにある小さな町に行ったことについてのお話です。
そんなところに何をしに行ったのかというと、そこには建築に興味のある方なら必ず一度は行ってみたいと思ったことがあるでしょう、そう、あの建築家ル・コルビュジエの傑作、ロンシャンの礼拝堂(La Chapelle Notre-Dame du Haut)があるのです。
パリ市内から、日帰りで見て帰ってくることは一応は可能らしいのですが(実際朝パリを出発して夕方までに戻る、という日程を選択する方は多いようです)電車の本数も少ないのでちょっとリスキーではあります。
おすすめは前日に近くの街に泊まることですが、近隣にあまり大きな街はありませんのでブルゴーニュを見学したのち、Dijon(ディジョン)に一泊してそこから翌朝電車に乗るのが良いかもしれません。
私は、と言えばロンシャンの町に一泊したのですが、無人駅の前に郊外型のスーパーが一件、あとは教会と小さな電器屋などの商店があるくらいで、外食する場所とかはまったくないという田舎な町でした。
それでもバターと粉の質が違うのでしょうか、朝に行ったパン屋のサンドイッチがすごくおいしくて、う、フランスってすごい、と思ったり。
それはそうと折角近くに泊まったので、ネットなどで見られるのは基本的に真っ昼間の画像しかありませんし、夕闇に染まる礼拝堂もいいかもしれないと思い、夜8時ぐらいに礼拝堂の参道を登ってみました。
のんびりと山道を歩きロンシャンの町が一望できる丘の上へと辿り着くと、まだ周囲は明るいながら(春頃のフランスは夜9時ぐらいまでは陽が出ている)時間が遅かったので入り口の門は閉まっていて、その外から外観を少し見ることができるだけ。翌朝に再び向かうことにしました。
そして翌朝。礼拝堂の脇には、大きさの違う3つの鐘が並んでいました。
(次回へ続く。)
