ああ、こんな日は夕方までカフェに長居しながらビールが飲みたい。味付きのね。
一人でも良いし、友達となんら身の無い話をしながらでも良い。(筆者、授乳中のため、禁酒が一年半続き、そろそろしんどくなってきました。)
もともとビールが得意ではありません。
特に黄色いビールが。
しかし、フランスから日本へ帰国し、ビールを飲んだら、あれ?おいしい。
日本のビールはなんてシルキー、喉にも刺さらず飲みやすい。
比べてフランスのものは薄くて発泡が強く喉に刺さる・・・。
うう、飲めない・・・。
ということで、今日はビールが飲めない人によるビールの話です。
フランスのカフェではグラスビールは良く注文される飲み物の一つ。
注文する時は、"un demi SVP(アン・ドゥミ、シルヴプレ)”と注文しましょう。
un demiとは、半分。ハーフの意味なのです。
と、まぁ、この辺まではよくネットや旅行雑誌に書いてありますよね。
”カフェでは小粋にアン・ドゥミ、シル・ヴ・プレとビールを注文しましょう。”
とか。
でもどこも何の半分か教えてくれない。
みなさん、
ここからがフランス・エクスプレスが他と違うところですよ。
”どうして半分なの??”と思いません?
”何の半分?瓶ビールの半分?それじゃ少なくない?
1リットルの半分?それじゃ多すぎない??
そもそも半分半分って言うけど、どのくらいの量なの?”と思いません?
半分のるつぼにはまりません?
私ははまりましたよ。
就寝前に
”何の半分なんだろう・・・。”
と思ったりしましたよ。
そして調べてみましたよ。フフフ。
まずグラスビールの量は、250ccです。
そう、カフェでグラスビールをよくよく見ると、250ccところに、小さく線が入っています。
”これ以上注ぐんじゃないよ!”と。
250ccだったら、1/4ではないか。
と思ってしまいそうですが、そもそも、単位が違うのです。
60年ほど前まで、南仏ではメートル法を使わず、la chopine(ラ・ショピーヌ)という単位が使われていたそうです。
(60年前ってつい最近じゃない?と思いますが、そう書いてあったので信じましょう。どなたか、南仏におじいちゃんやおばあちゃんがいらっしゃる方、一度聞いていただけると嬉しいです。)
そのショピンが約568cc。なので、その約半分ということらしいですよ。
参考URL**http://fr.answers.yahoo.com/question/index?qid=20080221002049AA6o3E5

写真はそのla chopineの瓶が入った木箱です。
へ〜!大発見。
私としてはトリビアの泉的に”10へー”なのですが、どうですかね。
何”へー”くらいいただけそうですかね。
これ、フランス人でも知らない人いますよ。
日本語のサイトでもうちくらいですよ、このun demiの謎にせまっているのは。
これで堂々と"un demi SVP”と注文できるわけです。
”私、un demiって何の半分か知ってるわよ”と心の中で呟きながらね。
店員さんに教えてあげても良いかもしれません。
グラスじゃ足りない人は、もちろん瓶で頼んで下さいね。
そして、カフェによっては白ビールや黒ビールがあったりするので、どんな種類があるか聞いてみましょう。
でも白ビールや黒ビールは舶来品が多いので、お値段は高めです。
ちなみにスーパーでは、ビールはびっくりするくらい安いです。
たとえばkronenbourg。

このメーカーはパーティーでもよく見たし、川沿いなんかにもよく空き瓶が捨ててあったから、たぶんこれは割とポピュラーなビールだと思うのですが、
カルフール・フランスのHPで調べてみたところ、
500ccの缶で1本85サンチーム。
今日(2010/06/13)のユーロのレートが110円だから1本93円です。
750の瓶で1,25€/137円、
250cc瓶の10本入りで4,25€/467円(え?!1本46円?)と、どんどん安くなってしまう。
だからといって、道ばたでビールなんか飲んじゃダメですよ。
私の記憶によると、”フランスでは公道でアルコール飲んだら法律違反なんだよ〜”と友達が言っていたような...。
本当かな?
”demiの事なんかよりも、そっち調べてよ!”と言う声が聞こえてきそうですが、今日はここまでです。
sante!/乾杯!