発泡酒とビールの違いもわからない私でも、”ああ、ビールが飲みたい”なんて時があります。
ほら、喉が渇いた時って、甘さが喉に残るものはあまり飲みたくないから。
でもペリエだと炭酸がきつくて、だからといってアイスコーヒーや、アイスティー、冷茶なんて置いてないし・・。
そんな時私がよく注文していたのが味付きビール、
パナシェ(un panache)です。
パナシェとはビールとレモネードが混ざっている飲み物で、
こういうのを巷ではどうやら”ロングカクテル”と言うらしいですが、
私の中では味付きビールと言います。
ビールとレモネードの割合はどのくらいなんだろうな、
と思って調べてみたところ、
まちまちなので、お好きにどうぞという事なのでしょうかね。
子供でも飲めそうなくらいアルコール度数は低く
(でも子供は飲んじゃダメですよ)、発泡具合も低いです。
レモンの酸味はあまり感じられませんが、
レモンの風味とビールの苦みがいい具合に喉を潤してくれます。
”気の抜けたレモン味のビール、ビールの苦みもうっすら残ってるよ”
てな感じが大好きで、私はごくごく飲んでいました。
もう一つの味付きビールの代表格はモナコ(un monaco)。

こちらはパナシェにグレナディン(ザクロ)シロップを混ぜたもの。
これはもう、泡がピンクになっちゃってるビールです。
こちらの方が若干甘さが強かった気がするのですが・・。
その甘さがちょっと喉に引っかかり、またその甘さゆえ、
苦みが引き立ち、私はあまり頼みませんでした。
(別にモナコの悪口を言ってる訳じゃないですよ。
ビジュアルだってかわいいし。)
こういった味付きビールは、ごくごく飲める代わりに
une boisson de nana/女子供の飲み物
なんて言われる時もありますが、
まぁ、美味しいんだからいいじゃない。
と私は思いますけどね。
このようにフランスのカフェでは味付きビールがあるのですが、
私と友人は更なるフレーバーを求めるべく、
いつも行っていたカフェで、
カウンターにあるシロップを端からビールに混ぜてもらい注文をしていました。
シロップの種類は
カシス、桃、サクランボ、ミント、キャラメル・・・etc
あとは何があったかな。
さすがにキャラメル入りを頼んだ時は
”マジかい?!”
と、言われましたが、結構いけました。
パナシェではなく、
あえてレモンシロップ入りを頼んだ事もありました。
頼んで”うへ~”となるようなものはありませんでしたが、
ミント入りは、
”あえてミントは入れなくていいんじゃない?”
という味わいでした。
私のお気に入りは桃シロップ入り。
フランスのビールは前回書いたようにライトなので、
意外とフルーツシロップとの相性がいいんです。
是非注文してみたいという方は、
まずはカウンターに置いてあるシロップを確認し、
前回しつこく書いたフレーズ"un demi/アン・ドゥミ”の後に、
頼みたいフレーバーのシロップの付ければ通じます。
ex:Un demi peche,SVP/アン・ドゥミ・ペッシュ(桃),SVP.
でもそんなもの注文する人はそうそういないので、
もしかしたら通じないかもしれませんが、
そんな場合は素直に
”モナコの要領で~~シロップを加えてちょうだい”
と、頼んで下さいね。
ちなみに、こんな無茶な注文をいつも聞いてくれていたのは、ここ。
Le Voxx
1, Rue d'Algérie, 69001 Lyon
わかりにくいかもしれませんが、
写真がサービスの気の良いおにいさんです。(お客さん待ち中)
