オーギュスト・バルトルディーを探す旅、終点は故郷コルマール!


フランスの彫刻家で「オーギュスト」といってまず思い浮かぶのは、ロダンです。そして、もう1人偉大な彫刻家がいます!オーギュスト・バルトルディー。代表作はNYの自由の女神といえば、ピンとくる方も多いでしょう。彼はフランス国内に多数の彫刻作品を残しています。バルトルディーの軌跡を辿る旅はいかがでしょうか?


NYの自由の女神、足元の引きちぎられた鎖と足かせは、抑圧からの開放を意味する。

オーギュスト・バルトルディーはコルマールに生まれ、父親の死後家族とパリに移り住みました。時は普仏戦争などで、生まれ故郷がフランスとドイツを行き来する中、戦争への抵抗を表現した「ベルフォーの獅子」などの作品を生み出します。平和と自由を希求し、いきいきと躍動する彫像を表現する人でした。


オーギュスト・バルトルディー肖像

まず、オーベルニュ地方のクレルモン・フェラン。こちらは、リヨンから西側に電車で2時間半ほどの場所にある都市です。こちらのウェルキンゲトリクスは、日本では馴染みがありませんが、古代ローマのガリア(現在のフランス)侵略に対して抵抗した人物で「フランスの最初の英雄」とされている人です。

フランスで人気のコミックス「アステリックス」の主人公はこのウェルキンゲトリクスがモデルと言われていて、いつの時代も国民的な英雄です。


ウェルキンゲトリクス像(クレルモン=フェランの中央広場)


テロー広場の噴水(リヨン歴史地区)

続いて、美食の街リヨンのテロー広場です。この広場は、リヨンの中心部 市庁舎の西側にあって、地元の人や観光客で絶えず賑わう場所。噴水の中央に座している女性はフランスを表し、4頭の馬はフランスの主要な河川を意味しています。今にも走り出しそうな4頭の馬が夜にライトアップされる様は見事です。

この噴水はもともとボルドーのためのものでした。が、既に成功を収め始めていたバルトルディーの銅像の金額にボルドーが断念、リヨン市が値段を下げ買い取ったものです。現在のテロー広場の活気を見れば、リヨン市の決断は間違っていなかったことが分かります!


コルマール シュウエンディーの噴水

最後にご紹介するのが、バルトルディーにとって最も大切な場所 生まれ故郷のアルザス地方、コルマールです。この街にはそこかしこに彼の作品が見られます。こちらは105の小さな頭の彫刻で飾られた「頭の家
La Maison des Têtes)」。建物の頂上に建っている銅像はバルトルディーが手掛けたとされています。

小さくて見えにくいので是非ホンモノを現地でご堪能下さい。こちらは、現在おしゃれなホテル&レストラン
La Maison des Têtes HP 英・仏語)となっているので、ここに泊まってたくさんの小さな頭を様々な角度から眺めるのもいいですね。シュウエンディーの噴水の中央上部にもバルトルディーの手掛けた像が見られます!


コルマール 頭の家(La Maison des Têtes)

彼のコルマールの生家は現在、バルトルディー美術館となっていて、館内では自由の女神の原型となった絵画や彫刻を見ることができます。自由の女神がフランスからアメリカに寄贈されるまでは、資金的な困難も多く完成が難しい時期もありました。それでも屈することなかったバルトルディーの偉業を確かめられます。

コルマールはカラフルな木組みの家が立ち並び、プティット・ヴェニーズ(小ヴェニス)と呼ばれる程,美しい魅力溢れる街ですが、その中に点在するバルトルディーの彫刻のスパイスもなかなか効いていてお勧めです!11月22日からはクリスマスマーケットで更に賑わいを見せます!



☆フランスエクルプレスお勧めツアー(弊社にはアルザス地方に詳しいコンシエルジュもおります。お客様のご希望を形に致しますので是非ご相談下さい!)

*フランスの最も美しい村を訪ねて|アルザス地方ワイン街道とパリ周遊

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